よく事業は「誰かのお困り事を解決すること」と言われます。
「お困りごとを解決する」というのは、いわゆる「不」の解消。
「不便」「不安」「不満」「不信」「不具合」「不確実」「不義理」など、
世の中には様々な「不」が存在しますが、
これらの「不」を解消する事業こそ、顧客満足を高め、
ビジネスに利益をもたらすことができるとされています。
このことは、採用シーンにも当てはまります。
採用ブランドをより効果的に浸透させ強固なものにしていくためには、
採用ターゲットとなる求職者やそこで働く社員の「不」を解消するという
マーケティング的思考も重要になってきます。
例えば、採用ターゲットが「子育て中のパパママ」である場合、
「時間的な都合や体力的な問題でなかなか仕事と育児の両立ができない」
というような「不」があるのではと考えられます。
この「不」を解消するには、どうすれば可能でしょうか?
例えば、短時間勤務やテレワーク、フレックスタイム制度を導入することで
問題を解決したり緩和したりすることができるというのも一つの答えでしょう。
このように、採用ターゲットの「不」を解消することは、
採用ターゲットに訴求できる自社の強みをつくることにも繋がり、
結果、採用ブランディングをより前へ進めます。
特に、働く環境の整備や風土づくりには、
この「不」の解消という視点で考えると、
整備・改善しやすいのではないでしょうか。
まず自社の採用ブランドはどのようなものなのか、
そして採用ターゲットはどのような人物像なのかを明確にした後に、
採用ターゲットがどんな「不」を持っているか、
自社で働く際にどのような「不」が考えられるか、
自社で働いている社員はどんな「不」を抱えているか、
その「不」を引き起こしている根本的な原因は何か、
一度じっくり考え洗い出し、
重要度が高いものから解消し、自社の採用の強みに変えていきましょう。