株式会社ハースト婦人画報社が20代学生を対象にした調査によると、
インターンシップで注目したい点の1位は「社員の雰囲気・オーラ」(72.3%)だそうです。
2位にランクインしたのは「社員同士の仲の良さ」(57.2%)、
3位以降は「社員が休日にちゃんと休んでいるか」(55.5%)、
「社員がやりがいをもっているか」(50.8%)、
「人事部の人柄・対応力」(48.4%)と続きます。
(複数回答)
会社情報や求人情報はインターネットで十分に手に入るので、
インターンシップでは、体感的な情報や、その場でしか入手できない
生の情報を得たいという傾向が見て取れます。
また、同調査で注目したいのは「就職活動についての考え」です。
「もっとこうだったらいいのに」という要望を聞いた質問(複数回答)で、
1位になったのは「新卒の通年採用」を希望する声(36.5%)。
「授業と就活の両立が出来るのか不安」
「海外のように卒業後に就活だったらいいのに」
といったコメントが寄せられています。
2位はリクルートスーツを望まない声で、31.7%。
「個性を求めるにも関わらず、真っ黒な無個性のスーツで面接することは疑問」というコメントがありました。
新卒の通年採用については、すでに実施している企業が多数あります。
楽天株式会社が開発職について、
新卒の枠を設けず通年採用を開始したのは2015年。
ソフトバンクも、2015年から「ユニバーサル採用」として、
「自由な時期に自己の意思で活動を行える」通年採用を実施しています。
(入社時30歳未満の新卒/既卒/就業者を対象とするポテンシャル採用では、入社時期は4月と10月)
ヤフーは、新卒・既卒・就業者(応募時30歳以下かつ入社時18歳以上)を対象に
通年で選考をおこなっており、入社時期は4月と10月です。
ほかにも、ファーストリテイリング、メルカリ、サイボウズ、リクルートなど、
多くの企業が通年採用をおこなっています。
新卒の通年採用で有名なのは大手企業ばかりですが、
生き方の多様化が進む現代社会においては、
中小企業も「新卒通年採用」を検討する価値があると考えています。
確かに、新卒で通年採用をおこなうには、採用コストの増加が懸念されます。
新卒一括採用が急になくなることもないので、
新卒を通年採用する場合、新卒一括採用の流れを維持しながら、
通年採用を取り入れることになるからです。
ただ、経験者採用は、もともと通年ですよね。
特に中小企業においては、募集人数が少数である場合が多いので、
「やれる範囲内でできること」があるのではないかと思います。
「新卒採用」「経験者採用」と分けるのではなく、
新卒・既卒・経験者を区別せずに、通年採用を考えていくのも、
一つの選択肢ではないでしょうか。
採用は、「応募1名、採用1名」で良いのです。
自社に合う人と出会うのは簡単ではないので、
たくさんの応募者の中から選抜するような形になりがちですが、
求める人物像にピッタリの人がきてくれて、
その人が自社を選んでくれれば、それが正解です。
形式にとらわれず、
「自社にとって必要な人財を採用する方法」を試行錯誤することも、
これからの人材難時代には必要になってくると思います。
私たちグロウプスは、採用コンサルや採用ブランディングを通して
福井県の企業様の採用力向上のお手伝いをさせていただいています。
これからも採用やブランドづくりに役立つ情報を
発信していきたいと考えています。
弊社にご興味がある方はぜひホームページをご覧ください。
<参考>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000532.000008128.html